ブログ

マドリリッド美術館巡り-2

2017/08/15
マドリリッド美術館巡り−2(ギャラリーに絵画を掲載)

 お奨めの第1は王宮付属武器庫。
王宮の建物と繋がってます。
炎天下の歩きは少々きついですが是非とも足を伸ばす。
皆さんは宮殿だけ見物しておしまいですが、スペイン王国発祥の歴史を知るにはこの武器庫を訪れル事が必須です。
 当時を忠実に再現したスペインの騎士たちの騎馬像を見るといかに彼らの体型が小さかったかに驚くことでしょう。武具でプロテクとされてる馬も大変。
一見は百聞にしかず。ロバに跨った勇者が王侯貴族の実像?
銅の兜は顔全体を覆いさらに手足の先までの鎧をまとった騎士たち。立派さよりも同情を引く。こんな重装備で長剣や槍を馬に乗って振り回せるの?
彼らが幾多の戦陣をくぐりぬくけた武勲に輝く騎士達と言われてもねー。

10から12世紀末のスペイン人は身長は150数センチ前後だった。
まあ当時の栄養状態を考えれば背丈が低いのも当然か。
実物大に再現された当時の人馬に囲まれると歴史の実像がよくわかる。
ヨーロッパ諸国の美術館の壁を飾っている威風堂々たる王侯騎士たちの平面的な名画だけ見ていても歴史の真実は見えません。
中世ヨーロッパの戦闘絵画を再認識し直すいい機会。

 第2のおススメははセレナソフィーア皇妃芸術センター。
外観がすっかりモダーンなビルに変わて場所が少しわかり難い。
建物内部の構造もスマートで便利になり、現代建築としての偉容を誇ってます。
絵画ではやはりピカソでしょう。生で見るピカソの絵画のすべてが迫力満点。
ニューヨークのメトロポリタン美術館から返還された本物のゲルニカの絵には本当に圧倒されます。
ここではその他私たち日本人には馴染みの薄いあまりよく知られていない多種多様のヨーロッパ絵画を堪能できます。
 すべて見終わったら,ここがスペインかぁと思わず唸ってしまう斬新なデザインの別館1階にあるレストランで休憩しよう。とても広い内部空間にびっくり。
広い通路、トイレヘの通路幅も6メート超えて快適。日本の美術館もこのくらいのスペースが欲しいけど、なんせ東京は、平米1000万円の地価の上にたってるので無理だけど。

 第3はティッセン・ボルネミツサ美術館です。
プラド美術館と十字路はさんで向き合ってる大きな建物。
十分に鑑賞するにはたっぷり3時間の余裕が欲しい。
さすが内容が充実してる。
広く長い仕切りでヨーロッパ初期から現代までの絵画の流れが時代別に展示されてる。分かりやすく初心者のみでなく専門的知識も豊富な人々でも十分楽しめ見飽きない構成。しかしかなり歩くので足に自信のある人向き。
写真撮影も可。
撮影不可の1階特別展示室にはなだたる名画が揃っているようですが、私たちあまりその名前聞いたことない。名画って何万点あるんだ?
 さらにかなりス広いペースのある地下1階の展示物もすべて魅力に満ちていて一見の価値ありです。大変勉強になります。

見終わったあとはゆったりと正面玄関前の明るい階段状に作られたテラス席で香り高いコーヒーを青空を満喫しつつ楽しみたい。
 
 観光ツアーを利用してで行列に並ばずにプラド美術館に入館できても、館内の人混みには変わりなしです。十分な時間がとれず、決められた名画だけを駆け足で大勢の観光客の頭越しにちらりと見るだけの商業的な絵画鑑賞コースに満足出来なかった方は絶対この美術館を訪れるべきです。
膨大な作品をたっぷりと周囲の人人を気にすることなく静かに堪能出来ます。

 4位以下の美術館になると個人の好みで順位は不定。こじんまりした美術館の中ではセラルボ美術館がまあまあでしょうか。
 一般の観光コースには入ってないようですが国立考古学博物館も素晴らしいですよ。ぜひ一度訪れてみては如何でしょう。
現代科学の最先端技術を駆使して人類発祥の10万年以上に遡って全ての作品が時代別に陳列されています。古代から現代に至るまで考古学的に貴重な人類の宝である遺物の数々が見学者の目に優しく科学的に整頓されている。世界有数の規模を誇るだけあって素晴らしい。

 
 海軍博物館も海が好きな人や海戦の歴史、大航海時代に興味ある人には見逃せません。日本にはこれに似た博物館はありませんから。
無敵スペイン艦隊がネルソン提督率いるイギリス海軍に敗れたトラファルガー海戦の資料は殆ど見当たらず。故意に隠蔽?
昔の航海は人力が重要なエネルギー源。4、5階建ての多重構造物である巨大帆船に閉じ込められた人間の漕ぎ手の集団。戦闘中も船から逃れられず。

さまざまな想像力を掻き立てる大小の貿易船と戦艦の模型がところ狭しと並べられている。悪人?いや冒険家コロンブスが乗った精巧な作りの模型船もある。
最後の展示室は現代スペイン海軍が誇る大型潜水艦断面精巧な機器に満ちた内部が展示されていて、その IT化にはおどろくばかり。現代スペイン海軍の誇りと意地をみた。
ここで尽きることのない全世界の海の冒険物語を自由に好き勝手に想像力をふくらませよう。
 
 国立歴史博物館は建物だけ立派で内容はゼロ。入場無料だからしかたない。数キロ先に別館が有ってそちらに展示品があるとか。

 その他アメリカ美術館、ロマン派美術館、衣装美術館など一見に値する美術、博物館が数多く存在するのがマドリッドの特色。
 
 
豪華な超高層ビルが競りあう現代都市の景観はなく、年月を経た親しみやすい石とレンガで建てられた建築があちこち残るメインストリート。行く人々に落ち着きをあたえる豊かな緑の並木が続く。
十字路と広場には豊富な水を吹き上げるダイナミックな噴水が多い。マドリッドの街は年配者にはとても住みやすそうに感じられた。

市内を隅々まで探し回ったが電柱は一本も無し。まあ当然か。
東京はオリンピックまでに少しはどうにかなるかな?
電柱が林立する市街地は一朝一夕にはなくせない。時間の重みが必須。
数百年という豊かな歴史の産物ですから。

 過去
の東京都知事さんの歴史のなかで東京の都市景観改良に無いチエを絞った人はゼロだからしかたない。これから30年、
電柱と共存するウルトラ超近代都市トウキョウが世界でも珍しい観光の世界的遺産になる。


 マドリッドは高い青空の下に緑の並木が市内どこまでも続いてるオアシスのような都会です。まあ市内のいいトコばかり見て来たから、少々褒めすぎか。
 スペイン人は誇り高いから。特に高級ホテルでは随所に彼らのそこははかない優越感を感じさせるけど。
街の市民は親切なのも世界的に共通だけど不親切なのも結構混在してる。清潔感溢れた和食レストランと従業員の笑顔は我々日本人も仲良くなれそうだ。
日系の航空機が就航し乗り心地をよりよく改善して貰いたい。


 


 

マドリッドの美術館巡り-1(イベリア航空直行便)

2017/08/14
 マドリッドへ~~~市内美術館めぐり

 マドリッドのバラハス国際空港。ターミナルT4sは入国より帰国時の手続が大変ですよ。うっかりしてると乗り遅れる危険が高い(笑)。
始めてこの空港を利用される方は十二分に気をつけながら注意深く移動しよう。
 
 ターミナルの規模が巨大で歩く距離も長い。動く歩道が完備されていても距離がたっぷりあるから急いで歩く。やがて息切れする。
途中で誰かに英語で道順を教えて貰うのも簡単でなく難儀。
また足腰に自信がない人は時間を十二分に余裕を持ってゆっくり行動する必要がある。あちこちかなりの距離を歩かされるので。
航空会社の搭乗券受取りカウンターと出国審査はT4ターミナルで。
ホテルからはT4ターミナルまでタクシーかバスが便利。
出国審査が終ってターミナル内に入ったらすぐにT4sターミナル行きのシャトル乗場に移動する。右に曲がるか左に曲がるか間違えると大変です。
延々と歩かされてT4sシャトル乗場の階段を下りてホームへ。
シャトル電車は3分でT4sターミナルに到着。エスカレーターを上がるとそこはもうターミナルのショッピング街。
Businessクラスのラウンジはすぐ判る。まずは一休み。快適な空間。用意されてる豊富な種類の食べ物をしっかり食べておいた方がいい。
ラウンジから搭乗口までは15分はかかるので休憩は早めに切り上げて搭乗口に行って待った方が安全。
 
 今回はイベリア航空の成田ーマドリッド直行便のBusinessクラス利用した。中型のエアバスなので大型ジャンボ機に比較すると予想通り座席はぐーと狭い。縦横ともに余裕がないので苦しい。水平になって睡眠を取る際は両膝以下は狭いボックスに突っ込んで自由に動かせない。
  搭乗前に抱いていたBusinessクラスで楽々と安眠して行けるというイメージは粉砕される。また往復和食コースをえらんだが、はっきり言って落第でしょう。
マドリッド市内の名のしれた和食店は値段も比較的安くかつ味も良かったのに。特に刺身定食や寿司定食が旨いですよ。マドリッドで寿司三昧を。
 世界で最初に営業始めたというレストランが市内の繁華街にある。日本人客が大勢います。巨大な牛のステーキは3人でも食べきれない。
 元気溢れるスーパー老人3人が主役のジャズバンド。特に88才という年を全く感じさせないリーダーのクラリネット奏者。迫力満点の見事なクラリネット技法を披露してくれた。感激。
まだまだ現役で活躍するでしょう。見習わなきゃ。
満員の客が全員で興奮し酒場全体が大いに盛り上がって雰囲気も最高ですよ。
洒落れたレストランやバルなどが並ぶ商店街をあるくと乾いた空気が頬をなで気分良い。食べて、演奏聞いたあとの散歩もおすすめです。
気楽に誰でもしかも安全安心して楽しめる。
4つ星ホテルも角にあります。
この近辺に住んでもいいな。
今回、夜のマドリッドの賑やかな商店街を十分楽しめたのは情報通でアテンドのお役目をしっかり果たしてくれた魅力満点のミセスyさんのお陰でした。トラベルコで偶然に知ってアテンドお願いした。
さあ、明日から市内の8つの美術館巡りを始めるぞ。

 東京bからマドリッッドへは時間かかっても座席に余裕のある大型機のフライト便を勧めます。ヨーロッパ各地で乗り継いだ方が結果的には疲労も少ないし、機内食も味もいいので満足感もえられる。
快適な旅はなにより身体の疲労度合が少ない手段を選ぶこと。
14時間のノンストップのフライト時間に滑走路で離陸するまでの待機時間1時間プラスは結講厳しい状況ですよ。
この直行便、個人的にはおすすめしません。