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日本糖尿病学会による糖尿病の診断基準

2014/11/13
1型ーーーβ細胞の破壊による絶対的インスリン欠乏

成人殊に中年以降に発症してくると診断が難しくなるタイプー特発性(原因不明のもの
2型ーーーインスリン分泌低下を主とするもの、
     インスリン抵抗性が主体でインスリンの相対的不足

その他、特定の原因によるもの

 1.―――ベータ細胞機能の遺伝的異常(ミ トコンドリア異常、MODY症候群
 2.ーーー他の疾患、条件に伴うものーーー膵外分泌疾患  
     内分泌疾患(カッシング) 肝疾患  薬物や化学物質によるもの  感染症
 3.ーーー稀な免疫学的異状(stiffmann症候群)   
 4.ーーーその他の遺伝的症候群
 5.ーーー妊娠糖尿病

☆ 次のいずれかに基づいて診断する
1. 糖尿病の症状があり、かつ随時の血糖値が > 200 mg/dl
  空腹時血糖値が > 126mg/dl
2. 75gブドー糖負荷試験の2時間値が200mg/dl以上
3. 別の日に行った検査で2回以上確認できれば糖尿病と診断してよい。

  ✫これらの基準値を超えても、1回の検査だけの場合は糖尿病型。
  ✫糖尿病型を示し、次ぎのいずれかの条件が満たされれば1回の検査だけで糖尿病と診断。
    ☞糖尿病の典型的症状(口喝、多飲 、多尿、体重減少)の存在
    ☞HBA1c >= 6.5%(0.4%プラスが国際基準値)
    ☞確実な糖尿病性網膜症の存在

◆過去において上記のいずれかが満たされたことがあり、それが病歴などで確認できる。
◆糖尿病の診断にさいしては、糖尿病の有無のみでなく、成因、代謝異常、合併症なども把 握する。

糖尿病が引き起こす様々な合併症

2014/11/13
狭心症、心筋梗塞、閉塞性動脈硬化症、網膜 症、白内障, 糖尿病性腎症、末梢神経障害、自律神経障害
 血中のコレステロル値が250mg/dl以上でも心筋梗塞の発生率は少なかったのが日本人の特徴といわれてきました。
現在は日本人にも脳梗塞発作と心筋梗塞は増加し、欧米人と同じく脂質値を下げるようにガイドラインは指導しています。

治療の基本>まずダイエット、運動 最後に各種薬物療法が加わる

 自分自身の経験を踏まえても、私は糖尿病に高脂血症合併の有無にかかわらず必ずスタチン製剤を処方する事にしています。
 脳、心血管系の保護のためです。
 日本の高齢者の主たる蛋白源は豆腐や魚です。不思議なことにそれでもコレステロ-ル値はちゃんと上昇してくるからです。

1。糖尿病網膜症:
糖尿病で一番やっかいな合併症である網膜症。

 糖尿病をコントロールせずに放置しておくといずれ網膜症が発生してきます。
検査を受けた時、網膜症がまだ発症していなかったら、幸運だと考えて1年に1度は眼底検査は受ける。
血糖値が相当高い状況で糖尿病が発見された時どうするか。
この時大急ぎで治療を開始し急激に血糖値をさげ過ぎると眼底出血を起こす率が高くなります。血糖は序序に下げるのが良いと考えられます。
しかしあまりゆっくりしすぎては網膜症はその間に進行していく。

一方、血糖値のコントロールが良くても、血糖値とは無関係に網膜症が進行する人もいます。また逆に決してコントロールが良いとはいえない場合でも網膜症の進行が遅い人もいます。
血糖のコントロールが悪くていつもHBA1cが8。5%以上が続くといずれ網膜症にかかります。
2。腎障害:
 糖尿病腎症糖尿病の合併症である腎機能不全による尿毒症も大問題です。
日本での腎透析患者の数も糖尿病腎症がトップを占めるにいたりました。
患者数も年ごとに増え続けています。
予防法は?
血糖をコントロールすること以外ににはないのです。
早期に尿中にわずかなタンパク質があらわれるのを見つける事が大変に大事なことです。
生活管理をしながら腎臓機能の低下、重症化を防ぐことにつきます。
腎機能の低下がはっきりしてきたら、運動より安静が必要になる、
食事もタンパク質を思いきって減らす必要があります。

腎症が進むと血糖値やHBA1cも改善して、一見糖尿病は良くなったように思えます。
実際は糖尿病事態は悪化しているのですから 注意が必要です。
50代、60代では尿中に蛋白を指摘されても身体状態がよいので油断しがちです。
寿命がのびた現代では80過ぎてから腎透析の世話にならない様に勤めましょう。

3。下肢の閉塞性動脈硬化症:

糖尿病の患者さんには大血管系統に動脈硬化症が併発し易い事が分かってます。
その代表が心筋梗塞であり脳硬塞ですが、そのほか胸部や腹部の大動脈瘤や四肢の動脈硬化症です。
糖尿病の人は体質的に動脈硬化になりやすいのです。
閉塞性動脈硬化症はことに下肢が罹りやすいのです。

 具体例:患者のAさんは糖尿病治療にはとても熱心です。
ご本人の話では毎日2万は歩いていると。主食は玄米です。
あまり間食はしませんと。(以上はご本人の申し立です)

ある日右足の親指の先の足裏がちょと変色してると言うんです。
見ると小豆大のぽツンとしたシミが確かに確認できました。
自覚症状は無いと言うので、様子を見る事にしました。
一週間後、昨夜は親指の先が痛くて眠られなかったと言って来院しました。
私はすぐに血管外科の専門医に紹介しました。

思ったとうり、糖尿病が原因の閉塞性動脈硬化症と診断をされました。
そこで改めて聞いてみると、患者自身が実は食べ過ぎていたと告白しました。
やっぱりそうだったんです。食べ過ぎていたんです。
『そんなに歩くと空腹感に襲われるでしょう>何をつまみます?』
『いえ、なんにも食べません。我慢できるんです。玄米だからそんなにお腹はすきませんので』
こんな会話をくり返していたんです。

やはり血糖値とHbA1cのコントロールが甘かったんですね。
こんな事が起きると本人も自覚します。
今回が一時的なアクシデントで済めばラッキーですが、慢性化させないためには
運動やダイエットで血糖値を下げ、 HbA1cを7.5%以下にすることが必要なんです。
HbA1cを6,5%以下に維持したまま 10年間維持するには超人的努力が必要なんですね。

4。自律神経失調症
 糖尿病の患者さんには意外と消化器に異常を訴える人が多いんです。
腹部のボーマン感、お腹が張るなどはごく普通の訴えです。
つい食べ過ぎると胃がもたれる、お腹全体 が張ってガスが出過ぎる、あるいは逆に出ない。
重症になると、下痢と便秘が交互にくり返したりする。
こんな経験は皆さん一度はしているようですね。

1、排尿異常も起きます。膀胱に尿がたまっているのに排尿感がない。
何時間も下腹部の不快感をがまんしている。
当然ながら排尿するとすっきりする。しかしまた直ぐ繰り返す。
過敏性膀胱機能障害にもなりやすいのです。

その外、循環器関係では突然や脈の乱れも出現したりする場合もありますね。
低血圧や発汗異常など自律神経系統のいろいろ多彩な症状に悩まされています。

性機能不全もありふれています。バイアグラをうまく使って性生活も継続して欲しいものです。

2、こむら返り
 こむら返りとは下腿のひ腹筋(ふくらはぎの筋肉)が一時的に激しい痙攣をおこし、激しい痛みを伴う現象です。
別に 糖尿病でなくとも、長い間歩いたり、山を上った後などの 激しい 運動をした後だけでなく夜中に突然痙攣を起こして痛みで眼を覚ますという経験をしてます。
こむら返りの原因は末梢神経の異常興奮や脱水、電解質異常 その他、色々な原因でおこるのです。
殊に多いのが夏期の暑い日に散歩中に脱水症を起こして、その結果こむら返りで苦しむ。

3末梢神経障害です
年をとった人、糖尿病の罹病期間の長い人、 血糖値のコントロールが悪い人ほど、こむら返りに悩まされることが多いのです。
毎日ビタミンB12とB1を摂取してください。
主治医にお願いしてこの二つのビタミンは必ず飲むことにしましょ う。

糖尿病の歴史

2014/11/13
糖尿病の歴史をふりかえる 
 古代から中世そして近代へ、コーカジアンであるヨーロッパ人たちは一日何キロカロリーたべていたのでしょうか。
正確な数値を計算する事は不可能です。
厳しい階級社会が成立していたヨーロッパでは身分の相違により食べる量も質もまったく違っていたからです。
私ども日本人も過去の確かな数値は不明です。
世界各国の一人当たりの摂取カロリーの信用できる数値にはなかなか巡りあいません。
現代ですらこの有様ですから、まして,千数百年前の市民、農民そして商人が毎日何百、何千キロカロリー
食べていたという数字はまったくの推測にすぎません。
飢饉を繰り返してきた歴史。
一般人の食料摂取は寺院や役場の記録帳だけから推測は無理です。

市民一人当りにすると年間100キロ食べた筈だという科学的根拠のない推測をしています。
 中世の盛期である12、13世紀 にはヨーロッパ人は年間100キログラム以上も肉を食べていたとの説もある。
ペストはじめとする疫病と繰り返す飢餓で人口が減り農産物が出来なかったために
手間のかからない放牧に頼らざるをえなかった。
中世の何年間はその状態が続いたという推論は正しい。
しかし、冷凍、冷蔵技術のない時代、牛や豚は殺しては食い、殺しては食いの毎日?
第一、そんな裕福な農民がいたらの話。
大部分の肉は塩漬けで長期に保存しました。
肉食が主食であったこの短期間のヨーロッパでの話が、時を一致した大航海時代を通じて
ヨーロッパ人種は肉食人種という噂となり海外に伝わったのが真相のようです。

 第2次大戦後、一人当たりの所得が世界のトップクラス入りした日本人は、その経済力に見合っただけの肉食はしてきませんでした。21世紀も15年経過しても飽和脂肪の摂取量は増加し続ける事はなかったのです。
現代の日本人に糖尿病と肥満が増加しているのに、過去30年以上も平均摂取カロリーは2000キロカロリー前後、あるいはそれを下回ったままです。脂肪摂取量だけは伸びているからだと言われてます。
でもその絶対量は遥かに欧米人のはるか平均値以下であり,欧米では低脂肪食に分類される量です。
これは世界の7不思議の一つ?です。
 
 糖尿病の最古の記述はエジプトのパピルスまでさかのぼります。
人間の身体の中を血液は循環しているという事実が発見されたの は 1628年です。
産業革命が始まる前でした。
そのころになると化学の進歩によって尿を客観的に分析でき診断力も向上したからです。
紀元前から尿に甘い蜜のようなものがあるという事は古代エジプトでも 判っていましたが、
病気の単位として糖尿病が 正式に認知されたのは1674年のことです
イギリス人の 医師Thomas Willisが「甘い尿」をみつけ、甘い尿を持った病気をdiabetes-mellitus
と命名したのです。彼は「多尿(diabetes)と呼ばれていた尿量 の多い病気をdiabetes inspidus(尿崩症)、
diabetes mellitus(糖尿病)に分類して、現代に通 用する糖尿病の概念を確立したのです。 

それから約100年を経て、18世紀ようやく 近代工業が隆盛の兆しが見せ 始める頃、有機、無機化学を
始めとして生化学的手法を用いた研究 が医学に影響を及ぼしました。
尿中の糖が本物のブドー糖であると証明されたのは 1786年でした。
19世紀に入り 化学の素晴しい発展で、尿中のブドウー糖 の検出方法も確立し糖尿の有無が
糖尿病診断の決めてになりました。
1870年代以降、今度は尿糖だけを証明しても糖尿病とは正確に診断できなない事が明らかとなり、
血糖値が脚光をあびるようになります。
こうして糖尿病の診断もやっと科学的になりました。
そのご食事制限と運動療法が はじまったのです。
1870年のプロシャーフランス戦争が飢えが糖尿病を軽快する事実を明らかにし、
食事療法の幕開けとなりました。


既にこの古代ギリシャ時代から糖尿病は発症していた筈。

 

ホームページをリニューアルしました。

2014/11/12
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