ブログ

ダイエット療法

2014/11/13
      ダイエット療法

イタリアの田舎風スープ おせち
 
 狩猟の獲物と野原や森あるいは海、湖沼で採集したものを主食としていた古代人の食生活と現代人のそれと比較する研究が活発です。
 自然界の動植物だけを食べていた人々の食生活は、人工食品に取り囲まれ、生活習慣病に悩む現代人の興味をを強く引きつけるからです。
 世界中の医学、栄養学者が過去から論争を繰り広げ、今も続いているのが高脂肪食か、それとも高炭水化物を主とする食事が糖尿病予防により有効かと言う論争です。
この論争は決着がつかずに現在も続いています。
参考までに現在ひろく提唱され、双方で活発な論争を繰り広げている代表的なダイエット以下の通りです。
 
  古代人   アトキンズ オルニシュ  地中海食
蛋白質 19~35 18~23 15以下 16~23
炭水化物 22~40 4~26 80 50
総脂肪 28~47 51~78 10以下 30
飽和脂肪
一価不飽和脂肪
多価不飽和脂肪
Omega-3脂肪
(数字は%)
   オルニシユ食:オルニシユ博士が提唱する伝統的な高炭水化物中心の食事。
   アトキンズ食:アメリカのアトキンズ博士提唱の高脂肪中心の食事。
   地中海食  :地中海沿岸諸国のオリーブ油、赤ワインと魚介類中心の食事。

 これをみると糖質と脂肪の摂取量が両極端に分かれていてどちらが正しいのかまるっきり判断できません。
貴方は高脂肪食を選びますか?
いや、それとも高炭水化物食でいきますか?
もう好みの問題?

 第2次世界大戦前、1940年頃、ましてや戦争最中は日本人の食事は極端な低脂肪,高糖質食でした。代表が日の丸弁当です。
白いご飯の真ん中に梅干しが1ヶ。憐れでしょう?
でもこれすら満足に食べられなかったんです。戦争末期は。

 そして戦後,世界を驚嘆させた高度経済成長とともに日本人の脂肪摂取量が増大しました。貿易の拡大で世界中のタベモノが豊富に庶民の食卓にでまわりました。日本人はせっせと肉類をはじめとする高タンパク,高脂肪食への道をあゆみはじまました。
 しかしそれでも1日30グラム以下でした。
ここ20数年は、日本人の脂肪摂取量は20グラムそこそこで推移しています。

 毎日50グラム以上も食べる欧米人から見たら羨ましい低脂肪食です。

それにも拘らず日本人の糖尿病罹患率が上昇している理由は何でしょうか?
 老化による膵臓機能が疲弊してしまいインスリンが食事の量に応じて必要なだけ分泌されないからでしょうか。
糖尿病発症に
20グラム程度の脂肪摂取量と低カロリー摂取とは無関係のはずですが,
何とか関係ずけようとする論争もさかんです。
 かなりの程度に食事が欧米風に変わったと言っても。脂肪摂取の絶対量がひきすぎ、
摂取カロリーも平均すると欧米人より遙かにひくいんですから。それなのになぜ、
日本人に糖尿病が激増してるか正確な理由はまだ解明されていません。
単純に摂取カロリーそのものが脂肪摂取量より関係が深い?


 長い歴史を持ち、糖尿病で苦しんできた人々の救世主であったインスリン療法も時代とともに大きくかわりました。
24時間以上作用が持続するものが登場しました。
mあtあ DPP-4阻害薬が内服材として主役の座に躍りでました。

そして数年前からインクレチン製剤が登場して新たな段階にはいりました。
 新薬インクレチンの注射は肥満をおこしません。
 またインクレチンには当初の高血糖を低下させる作用だけでなく,
生理学的に重要な機能を持っていると言われています。

現在はさらにSGLT2 阻害剤と言う新薬が脚光をあびてます。

これら新薬のさらなる効能の解明が期待されるところです。


 人間はじっと寝ているだけでも1200キロカロリーは生命保持のため必要と考えられてきました。
しかし、「寝たきり老人」は胃瘻を作って一日800キロカロリーで何年も生きています。
人間は1200キロカロリーも最低限のカロリーは必要ないようです。

で2000キロカロリーも食べ続けると、すぐに体重が増えるのです

糖尿病が引き起こす様々な合併症

2014/11/13
狭心症、心筋梗塞、閉塞性動脈硬化症、網膜 症、白内障, 糖尿病性腎症、末梢神経障害、自律神経障害
 血中のコレステロル値が250mg/dl以上でも心筋梗塞の発生率は少なかったのが日本人の特徴といわれてきました。
現在は日本人にも脳梗塞発作と心筋梗塞は増加し、欧米人と同じく脂質値を下げるようにガイドラインは指導しています。

治療の基本>まずダイエット、運動 最後に各種薬物療法が加わる

 自分自身の経験を踏まえても、私は糖尿病に高脂血症合併の有無にかかわらず必ずスタチン製剤を処方する事にしています。
 脳、心血管系の保護のためです。
 日本の高齢者の主たる蛋白源は豆腐や魚です。不思議なことにそれでもコレステロ-ル値はちゃんと上昇してくるからです。

1。糖尿病網膜症:
糖尿病で一番やっかいな合併症である網膜症。

 糖尿病をコントロールせずに放置しておくといずれ網膜症が発生してきます。
検査を受けた時、網膜症がまだ発症していなかったら、幸運だと考えて1年に1度は眼底検査は受ける。
血糖値が相当高い状況で糖尿病が発見された時どうするか。
この時大急ぎで治療を開始し急激に血糖値をさげ過ぎると眼底出血を起こす率が高くなります。血糖は序序に下げるのが良いと考えられます。
しかしあまりゆっくりしすぎては網膜症はその間に進行していく。

一方、血糖値のコントロールが良くても、血糖値とは無関係に網膜症が進行する人もいます。また逆に決してコントロールが良いとはいえない場合でも網膜症の進行が遅い人もいます。
血糖のコントロールが悪くていつもHBA1cが8。5%以上が続くといずれ網膜症にかかります。
2。腎障害:
 糖尿病腎症糖尿病の合併症である腎機能不全による尿毒症も大問題です。
日本での腎透析患者の数も糖尿病腎症がトップを占めるにいたりました。
患者数も年ごとに増え続けています。
予防法は?
血糖をコントロールすること以外ににはないのです。
早期に尿中にわずかなタンパク質があらわれるのを見つける事が大変に大事なことです。
生活管理をしながら腎臓機能の低下、重症化を防ぐことにつきます。
腎機能の低下がはっきりしてきたら、運動より安静が必要になる、
食事もタンパク質を思いきって減らす必要があります。

腎症が進むと血糖値やHBA1cも改善して、一見糖尿病は良くなったように思えます。
実際は糖尿病事態は悪化しているのですから 注意が必要です。
50代、60代では尿中に蛋白を指摘されても身体状態がよいので油断しがちです。
寿命がのびた現代では80過ぎてから腎透析の世話にならない様に勤めましょう。

3。下肢の閉塞性動脈硬化症:

糖尿病の患者さんには大血管系統に動脈硬化症が併発し易い事が分かってます。
その代表が心筋梗塞であり脳硬塞ですが、そのほか胸部や腹部の大動脈瘤や四肢の動脈硬化症です。
糖尿病の人は体質的に動脈硬化になりやすいのです。
閉塞性動脈硬化症はことに下肢が罹りやすいのです。

 具体例:患者のAさんは糖尿病治療にはとても熱心です。
ご本人の話では毎日2万は歩いていると。主食は玄米です。
あまり間食はしませんと。(以上はご本人の申し立です)

ある日右足の親指の先の足裏がちょと変色してると言うんです。
見ると小豆大のぽツンとしたシミが確かに確認できました。
自覚症状は無いと言うので、様子を見る事にしました。
一週間後、昨夜は親指の先が痛くて眠られなかったと言って来院しました。
私はすぐに血管外科の専門医に紹介しました。

思ったとうり、糖尿病が原因の閉塞性動脈硬化症と診断をされました。
そこで改めて聞いてみると、患者自身が実は食べ過ぎていたと告白しました。
やっぱりそうだったんです。食べ過ぎていたんです。
『そんなに歩くと空腹感に襲われるでしょう>何をつまみます?』
『いえ、なんにも食べません。我慢できるんです。玄米だからそんなにお腹はすきませんので』
こんな会話をくり返していたんです。

やはり血糖値とHbA1cのコントロールが甘かったんですね。
こんな事が起きると本人も自覚します。
今回が一時的なアクシデントで済めばラッキーですが、慢性化させないためには
運動やダイエットで血糖値を下げ、 HbA1cを7.5%以下にすることが必要なんです。
HbA1cを6,5%以下に維持したまま 10年間維持するには超人的努力が必要なんですね。

4。自律神経失調症
 糖尿病の患者さんには意外と消化器に異常を訴える人が多いんです。
腹部のボーマン感、お腹が張るなどはごく普通の訴えです。
つい食べ過ぎると胃がもたれる、お腹全体 が張ってガスが出過ぎる、あるいは逆に出ない。
重症になると、下痢と便秘が交互にくり返したりする。
こんな経験は皆さん一度はしているようですね。

1、排尿異常も起きます。膀胱に尿がたまっているのに排尿感がない。
何時間も下腹部の不快感をがまんしている。
当然ながら排尿するとすっきりする。しかしまた直ぐ繰り返す。
過敏性膀胱機能障害にもなりやすいのです。

その外、循環器関係では突然や脈の乱れも出現したりする場合もありますね。
低血圧や発汗異常など自律神経系統のいろいろ多彩な症状に悩まされています。

性機能不全もありふれています。バイアグラをうまく使って性生活も継続して欲しいものです。

2、こむら返り
 こむら返りとは下腿のひ腹筋(ふくらはぎの筋肉)が一時的に激しい痙攣をおこし、激しい痛みを伴う現象です。
別に 糖尿病でなくとも、長い間歩いたり、山を上った後などの 激しい 運動をした後だけでなく夜中に突然痙攣を起こして痛みで眼を覚ますという経験をしてます。
こむら返りの原因は末梢神経の異常興奮や脱水、電解質異常 その他、色々な原因でおこるのです。
殊に多いのが夏期の暑い日に散歩中に脱水症を起こして、その結果こむら返りで苦しむ。

3末梢神経障害です
年をとった人、糖尿病の罹病期間の長い人、 血糖値のコントロールが悪い人ほど、こむら返りに悩まされることが多いのです。
毎日ビタミンB12とB1を摂取してください。
主治医にお願いしてこの二つのビタミンは必ず飲むことにしましょ う。

ホームページをリニューアルしました。

2014/11/12
ホームページをリニューアルしました。

今後ともよろしくお願いいたします。

先頭

前へ